日頃から。

先日7月13日は、新潟・福島豪から13年の日。

県内でも多くの被害をもたらした水害が発生した日でした。

 

そして、きょう7月16日で、

新潟県中越沖地震から10年が経ちました。

最大震度6強の地震が発生し、

県内では、15人の方が亡くなったこの地震、

住宅被害が多く発生したとも聞いています。

 

私は当時、13歳で岩手に住んでいました。

直接体験したわけではありませんが、

新発田に祖父母や叔父叔母、従兄弟が住んでいて、

しばらく連絡が取れなかったため、

すごく心配したのを覚えています。

 

そのおよそ7年後、東日本大震災を経験しました。

当時、私は大学2年から3年に上がる春休みで、

実家の大船渡に帰省中でした。

 

携帯電話はつながらず、

いちばん近い公衆電話までは車で1時間。

発災当時はガソリンもなかなか入手できなかったので、

自分の安否を新潟の友人やバイト先の方に伝えようにも

なかなか伝えられずもどかしい思いをしました。

 

その後、岩手のテレビ局に勤務し、

被災地の復興の足取りを取材しました。

その時は震災から3~4年でした。

あれだけ大きい震災だったのに、

被災地以外の方、ましてや県外の方の記憶が

どんどん薄れていっていることに愕然としました。

 

新潟は、中越地震と中越沖地地震、

古くは新潟地震を経験しています。

悲しい、つらい記憶だという方もいらっしゃると思います。

忘れたいという方もいるかもしれません。

 

でも、これらの地震から得た教訓は、

後世に語り継がれなくてはいけないと思うんです。

 

いつか起こるとわかっていても、

起きてしまうと、やっぱり戸惑うし、

何を優先すべきかわからなくなることもあります。

 

日頃から、地震が起きたらどうするか、

家族の連絡手段は?集合場所は?など、

この機会に話し合ってみてはいかがでしょう。

 

お家にある非常食、災害食、防災バッグの

確認をしてみてはいかがでしょう。

 

災害は避けることができません。

だからこそ、日頃の備えが大切なんですよね。

 

そして、何もない平和なときは薄れがちですが

犠牲となった方やその遺族の方に思いをはせ、

被害を受けた地域の今はどうなんだろうか、と

意識を向けてみようと思います。

 

この10年でつらい思いを乗り越えて、

今を生きている方が大勢いらっしゃいます。

「過去に起きた震災を忘れない」ということで

私は震災と向き合っていこうと思います。

 

そして、東日本大震災を経験し、

今は新潟でこのお仕事を

させていただいているからこそできることを

自分なりに考え、行動に移そうと思いました。

 

おしまいに、中越沖地震で犠牲となったすべての方に

改めて哀悼の意を表します。