「わたしね、きっと、歌うために生まれてきたと思うの。」

そう言ったのはマリア・カラスでも
美空ひばりでもありません。

私です。
関根美紀です。

でも歌を誰かに聞かせようとか
生業にしようなどとはいささかも考えていません。

I sing for my self.
アカペラ in my car.  です。

私は車を運転中、
50%歌を歌っており
30%ガムを噛んでおり
20%ガムを噛みながら歌っております。

ある日、信号待ちをしてい時のこと。
(もちろんその時も歌うたい中)
隣りの車線で並んで停車していた車の
パワーウインドウが開き、
中に乗っていた男子児童とその母が
私に拍手を贈りました。

声が聞こえた?
ううん。こちらの窓は閉まっていた。
聞こえるはずがない。

ということは、つまり。

私のソウル(魂)が伝わった?

私は彼らに微笑みながら会釈をし
その場から走りだしました。

わたしね、きっと、歌うために生まれてきたと思うの。