板のりをはさみで切っているとき、
私は自分が大人になったことを実感します。
小学校低学年のころ、私は切り取り線に沿って
紙を切ることができませんでした。
自分ではまっすぐ切っているつもりなのに
あっちへフラフラ〜こっちへフラフラ〜刃先が泳ぐ。
なぜだろう?
なぜ私は紙をまっすぐ切ることができないのか?
くやしい、私は不器用なのだろうか?
いいや、ちがう。
私が子どもだからだ。
まわりの大人はほら、線が書いていないのに
まっすぐ紙を切ることができるではないか。
大人になれば、大人になればきっとできる・・・。
今の私は目測のみできっちり板のりを2等分、
4等分することができます。
大人だ、大人になったんだ・・・。
おにぎりを作るたびに、こんな思いがよぎります。
そんな自分が・・・めんどくさいです。