まずは、ナイル川の東岸にたつ「ルクソール神殿」。
太陽神ラーを崇めた古代エジプト新王朝時代の都で、遺跡が数多く残ることから“古代都市テーベとその墓地遺跡”として世界遺産に登録。
ルクソール神殿は、アメンホテプ3世とラムセス2世によって建てられたといわれています。
ルクソール神殿は、何世紀にもわたって高さ約15mもの瓦礫の下に埋もれていた遺跡で、フランスの考古学者のガストン・マスペロによって発掘が始まったのは1884年(明治14年)のこと。周辺は未だに発掘調査中。
オベリスクが1本たっているが、もう1本はフランス・パリのコンコルド広場に立っている。
高さ25m、重量254トンのオベリスク。
どうやって運んだのか。
ナイル川がすぐそばにあるため、このオベリスクをカプセルのように包み、川に浮かべて、その後海へ、フランスまで運んだとか。
しかし、その途中で海に沈んでしまった。が、その後浮かび上がったところを発見され、無事にパリまで運ばれたそう。奇跡ともいえる運搬。
なぜ右側のオベリスクを運んだのか。
理由は簡単。川に近かったから。わずかな距離でも川に近い方が運ぶのが楽だったからだとか。
フランスが奪ったのかと思いきや、実はエジプトがプレゼントした、とのガイドさんの説明に”へぇ”。
ラムセス2世の座像。
足元には・・・
上下エジプトの王としての権力が描かれているレリーフ。
ツタンカーメンと妻の座像。
この神殿の面白いところ。
古代エジプトの多神教が衰退し、コプト教(キリスト教)がこの神殿を信仰の場所として利用。そのため、このような絵が描かれている。
古代エジプトのレリーフと共存しているのが面白い!
地元の学生さんが、神殿の壁の文様を写生中。授業の一環で訪れているようです。
↑ライトアップされた夜の「ルクソール神殿」
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そして、この「ルクソール神殿」と約3kmの参道でつながっているのが「エジプトの神々の主神“ラー”を祀る古代宗教遺跡・カルナック神殿」。
幅113m、高さ43m、エジプトで最大級の塔門。
大列柱室は幅102m、奥行き53mの空間そこに直径3mの列柱!壁面のレリーフはセティ1世によって作られその後、ラムセス2世によって完成したとか。
一部は今も当時の色が残っている。
そして、↓上の格子上になっている石は、風通しを良くするためとか。
削り取られているのはハトシェプスト女王のレリーフ。仲が悪かったトトメス3世が削り取ったとか。いつの時代もいがみ合いはあるのですね。
ラムセス2世と王女。
ファラオ(王)のなかでも、唯一娘と結婚したのがラムセス2世。ラムセス2世は神と同等となったので、当時禁止されていた娘との結婚もできたらしい。権力は偉大なり。