台北から車で1時間半ほど、日本人にも大人気の街「九フン(人偏に分)」。
台湾北部の新北市瑞芳区の山間にある町で、その山のせいで
だいたいお天気が悪いそうですが、この日は雨にあたらず、ラッキー。
もともとこの街は、日本統治時代に金鉱山として、
台湾有数の栄華を極めていたそうです。
しかし、その後、主な鉱物である金と石炭の生産量が減り続け、
1971年に閉山。衰退してしまいます。
再び注目されたのは1989年。
台湾映画「悲情城市」の舞台となったことがきっかけ。
人気とともに、レトロな街並みに似合う茶芸館やカフェが増えていったようですよ。
日本の映画「千と千尋の神隠し」のモデル、とも言われているみたいですが、
違うようです。
監督はきっぱり否定しています。
九フン(人偏に分)の現場にも「湯婆婆の湯屋はここ」的な看板が出ていたり・・・。
ちょっと困ったもんです。
でもそのせいで、日本人観光客も多いのは事実。
そんな九フンに行く前に・・・
県道北34号線沿いに、素晴らしい滝が出現!「黄金瀑布」というそうです。
緑の山の斜面を切り裂くように突然赤茶けた岩肌が見えます。
そこに、流れる水が幻想的な雰囲気を醸し出している「黄金瀑布」。
流れる水は鉄分や硫酸塩濃度が高い強酸性の水で、
滝周辺は危険区域に指定されているとか。
雨の多い山間部で雨水が坑道や岩の隙間に染み込み、
鉱石に含まれるさまざまな成分が溶け出して、やがて滝となり
川に注がれて海となっています。海の色も少々違うとか。
それは陰陽海と呼ばれるそうですが、
この日はあまり海の色の違いまでわかりませんでした。
九份の街で一番有名な老舗茶芸館「阿妹茶楼」
たしかに・・・似ている、と感じる方も多いでしょう。
ちゃっかりここの台湾茶をいただいてきました。
この日は土曜日だったので、メニューは1種類。
高山烏龍茶と、茶菓子のセット。
台湾茶の入れ方は少々難しい。
まずは香りを味わって、その後にお茶自体をいただきます。
このお茶の場合、同じ茶葉で5回楽しめるとか。
その都度お茶は淹れ切らなければならないので、少々忙しい。
でも、テラス席で、ちょうど夕暮れ時だったので、
明かりがぽつぽつつき始める中、お茶できましたよ。
ここだけ見てると、静かな街のようですが・・・
いやいや
路地の両端にはいろんなお店がひしめき合っています。
何を食べようか、
何を買おうか、
目移りしすぎる!
また、路地がレトロないい感じなので、写真ポイントもいっぱい!
スタッフが「まだ肉飯を食べていない」と。
では、と入ったこのお店。4人でお茶碗1個の肉飯を頼んでもOKでした。
漢方のような台湾独特の調味料が効いていて美味。
そして、スイーツ 芋圓の専門店「阿婆芋圓」
芋圓=タロイモのお店で、人気店らしく、お客さんがひっきりなし。
お豆もいっぱい入っていて、甘すぎず、美味しゅうございます。
この赤いちょうちんがいい雰囲気なんですよね。
日が暮れると、この景色。
時間を巻き戻し、タイムトリップした雰囲気満載です。
日頃の疲れを癒しに、ぼーっとしに行くにはいいですよ。
◆阿妹茶楼:台湾新北市瑞芳区崇文里市下巷20号