台湾に来たら欠かせない観光スポット「国立故宮博物院」。
歴史に翻弄されたお宝の数々が並ぶ世界一の中国美術工芸コレクションです。
世界四大博物館のひとつでもあるんです。
フランスのルーブルや、アメリカのメトロポリタン、
ロシアのエルミタージュと並んで!
収蔵品は約70万点。
常時展示している品は、6000〜8000点。
特に有名な宝物数百点を除いては、3〜6カ月おきに、展示品を入れ替えているそう。
なので、すべてを見て回るには、10年以上はかかると言われています。
コレクションは、青銅、玉、陶磁・・・という風に
カテゴリー別で時代順に配置されているのでわかりやすい空間でした。
ただ、ひとつひとつに歴史がありすぎる!
私が見たかった作品のひとつ「象牙球」
清の時代 十九世紀に広東の職人が製作した「鏤彫象牙雲龍文套球」
直径が約12cm、表面には9匹の龍が雲の間を縫っています。
その内側の球には透かし彫りがされていて、球は全部で24層とか。
しかもどの球も自由に動かせるそう。
想像を絶する細かさ。
そして、翡翠で作られた白菜。
有名な作品ですが、1種しかないと思っていたら、数種ありました・・・
そして、こちらが有名な「翠玉白菜」
天然の翡翠の色を巧みに利用した繊細な彫刻で、翠玉巧彫の最高傑作とか。
白菜の上にとまっている虫、わかりますか。
実はこの2匹は、キリギリスとイナゴ。多産を象徴しているそうです。
この作品は、光緒帝の妃の寝室にあったそうで、
そのため、多産を願う瑾妃の嫁入り道具だったのではないかと言われています。
白菜と昆虫という組み合わせは、
元代から明代初期の草虫画によく見られる図案で、吉祥を表していたそうですよ。
つまり、めでたい作品です。
そして、上の写真の白菜と、細やかさが全然違う!
ここは混雑もすごかった!博物館を回る際、絶対見たいものから回りましょう。
数が多すぎて見損ねた!
ってことにならないように〜
残念ながら、
もうひとつ有名な「肉形石」(角煮に見える石)は
故宮南院にあったため、今回は見られませんでした。
次はぜひ!
◆国立故宮博物院:台北市至善路二段221号